今日もワハハでございます♪(wahaha358)
友人のご主人や知人にも、この「新型うつ病」で通院している人、会社を長期で休んでいる人がいます。 20~30代の若年層に比較的多いのが「新型うつ病」なんです。あなたの周りでも普段は元気なのに仕事の事となるといきなり鬱状態になる人っていませんか? そんな人は要注意です。
目次
新型うつ病とは
1990年代から増えてきた、これまでのうつ病のイメージにはあてはまらない、”うつ病” ”うつ状態”が出てくる病気です。
医学的には「非定型うつ病」と言われています。(新型うつ という呼び方は正確には医学用語では無いのですが、分かりやすい為、浸透しているんでしょうね。)
専門医の間では「自己愛型」「逃避型」とも呼ばれています。
(今まで周知されてきた”うつ病”になりやすい性格は 責任感が強く、自分をせめがち。他人の期待に応えようと頑張り続けてしまって、心身共に疲弊してしまうという傾向で、50代ではいまだにこのタイプが多いです)
新型うつ病は、自己愛が強い傾向にある人が発症しやすく、好きなことには意欲的に動くけれども、ストレスを感じる環境になると急に憂鬱になったり倦怠感などの「鬱症状」が出ます。
本人が会社に行きたがらないケースが多く、 仕事でミスをしても自分の非を認めず、「上司の指示が悪かった」などとすぐに周囲の人のせいにします。また、思い通りにならないと自分ではなくて他人を責め、上司から厳しく注意されるとそれを「パワハラ」ととって“逆ギレ”(攻撃的)することもあります。
『体調が悪いから』と会社を休み、遊びに出掛けているケースもよくあり、鬱であることを隠さず、むしろそれを理由に責務を逃れようとするので周囲からは『サボり』や『怠け』ととらえられることも多いのが実情です。
ただ、実際には本人は”うつ状態”で苦しんでいる場合が多いので”怠け”なのか”病気”か、その判断が難しいところなんですね。ミスをすぐ人のせいにする人が新型うつとは即断できませんが、行動の変化で仕事の能率が落ちてきたり、ミスが増えてきたりしたら可能性も否定できません。
知り合いにも新型うつ病の人がいて、普段話しているときはいつも通り明るく、FB(フェイスブック)をアップしたり家族と旅行や趣味の運動など、楽しそうにしているのに仕事となると鬱状態になってしまう。という人がいました。
会社にも来ることができず、重要なクライアントとのやりとりも放置状態となり、部下からは「趣味をしたりフェイスブックしてる暇があったら、客先に行けばいいのに。。。」と不満続出。
従来のうつ病の特徴とはかけ離れているので、うつ病であることに気付きにくく、精神科(神経科)の受診が遅くなって回復までに時間がかかってしまう傾向があったり、うつ病の薬の効果が表れるのにも時間がかかるなど、治療にはじっくりと取り組む必要があるとされています。(ちなみに、自己愛が強く、みんなに心配してもらいたいという気持ちが潜在的に強いため、新型うつ病での自殺者のケースは比較的少ないそうです。^^;)
【新型うつに多く見られる特徴】
◆20~30代の若年層に比較的多い
◆自己愛が強く自分を第一優先に考え、行動する
◆本人が「うつ病」を自覚し、うつ病であることを隠さず公言する
◆衝動的な自殺願望があり、「死にたい」とよく口にする傾向がある
◆規則や納期などに強いストレスを感じる
◆責任ある仕事や役回りに付きたがらない
◆やるべきことに対する回避傾向がある
◆うまくいかないと、他者を強く非難したり、攻撃する。他責傾向が強い
◆感情の制御が出来にくく、すぐイライラしたりカッとなる。
◆拒絶や否定されることに対し、過度に反応する
◆注意力が散漫
◆投薬治療や休養であまり効果が出ず、慢性化することが多い
◆良かったり悪かったり、気分の波が大きい
◆多くは過食や過眠(睡眠時間が長くなる)になる
◆元気にすごせる時間があり、嫌なこと(例えば仕事)をする時には症状が出るが、自分の好きなことをしているときは症状は出ないことが多い
【新型うつに多く見られる原因】
新型うつの原因として、ストレス、性格、遺伝、脳の神経伝達物質、家庭環境や教育、アイデンティティーが未確立、人格形成の未発達、よい子症候群、社会環境、コミュニケーション能力の低さ、対人関係の経験の無さ(少なすぎる対人関係)などが挙げられます。
子供の頃、親の愛情を十分に受けられなかった家庭環境の人が多いという特徴が多く、①性的虐待、②身体的虐待、③ネグレクト、といった経験を子供の頃にした人にも多く発症しています。
親子のコミュニケーション、親子関係が重要なポイントとなるのでこれからの若い世代の方の子育てにも、もっと配慮が必要かと思います。 併発の可能性がある病気・間違われやすい病気として、パニック障害、社会不安障害、境界性人格障害 などもあげられます。
■”新型うつ”に低血糖症患者が多い理由について
新型うつは、甘いものや炭水化物の過食に走りやすいという症状が多く見られます。若い世代はチョコレートやポテトチップス、菓子パンを食事替わりにしてしまう人が多いんですね。(我が家のヤン氏も然り・・汗)
甘いお菓子 煎餅 白米 パン うどん パスタ ラーメン などの糖質や炭水化物の摂り過ぎは急激に血糖値を上げます。その時、身体は血糖値を最適な値に下げようとしてインスリンが分泌されるのですが、この時多すぎる糖を下げる為にインスリンが過剰に分泌され過ぎてしまう為、今度は逆に一時的な”低血糖”を引き起こしてしまうんです。血糖値が下がり過ぎて低血糖になると、(低血糖は身体にとって一大事なので)今度は血糖を上げようとして脳に信号が送られ、血糖値を上げる為に更に甘いものや炭水化物を食べたくなる、という悪循環を引き起こします。
新型うつ病の方が過食傾向になり、甘いものや炭水化物を好んで食べるのは糖分の取り過ぎによる高血糖と低血糖を繰り返している悪循環から来ているんです。
私たちはもともと農耕民族ではありましたが草食動物ではないので、野菜だけを食べていては栄養が不足してしまいます。野菜だけでなく、動物性の食品や果物などもバランス良く食べることを心がけていきましょう。^^
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■新型うつ病の治療法
「薬物療法」と「精神療法」特に「認知行動療法」に効き目があるとされています。
その他、生活療法(規則正しい生活や、適度な運動)集団療法(患者数名と医療スタッフが一緒に行動し患者に社会性を身につけさせ、物事の見方や考え方を変えていく)などもあります。
新型うつの場合、思い通りにいかないとイライラし、相手を攻撃したり反省も謝罪もないというケースが多く、周りにもトラブルが耐えません。薬物療法の場合、抗うつ薬が”従来のうつ病のようには効かない”というケースが多く”休養と薬だけではうまくいかないのが現実のようです。
ですので、カウンセリングなどでその考え方やクセを解きほぐして行くということが治療には欠かせず、自分の未熟な考え方や感じ方に気づき生活の中で長期的に修正していくことが有効だとされています。
また、注意すべき点として、新型うつの人たちに対して放っておいたり本人の思うままに休養させると「自分はうつ病だから、会社に(ストレスがある場所)に戻らなくてもいい!」と、社会復帰・社会対応できなくなる恐れがあります。
うつ病の場合は自責思考が強いのが原因の一つなので、『自分を責めないように』という思考の枠組みを変化させる認知療法が一般的なのですが、新型うつのように”自分に甘く人に厳しいタイプ”の人に同じように対応してしまうと、ますます無責任になってしまうんですね。^^;
(回避傾向、利己的、他罰傾向、自責感に乏しいところを助長させてしまう。)
ですので、家族や周りの人たちは「頑張らないでいいよ。ゆっくり休んで寝ていていいよ。」というのではなく、本人の自尊心を満足させ、上手に褒めながら「もうちょっと頑張ってみよう。」と優しく温かく見守りながらメッセージを発信し続けることが大切です。
好きな趣味の○○を再開してみたら?
「少しずつ 一歩ずつ」でいいから、動こうよ。^^
見守り、出来たことを褒め、言葉に出して応援し続けることが大事です。
また自分の得意なことや興味のあることを率先的に試して「ガス抜き」させてあげることで、ストレス環境に適応していくエネルギーが湧くこともあるそうです。
”仕事はしたくないけど、それ以外ならしたい!”という場合でも、ワガママだと捉えずにとにかく「動く」こと、好きな事に対して、積極的に活動すること。ここから、欝症状から脱する1歩になります。
その他、一日の出来事や食べたものなどを日記にして省みるという「行動記録表」も認知行動療法の一つとしてあります。 ストレスを感じるきっかけになったことに気付いたり整理したりすることも出来自分が陥りやすいパターンや、ストレスにどう対処すればよかったのか。というのが見え、これからについての環境を変えていく材料にもなるので、とてもよい手段です。^^
(行動記録表内容 例:日時、天気、食べたもの、★出来事、★その時の自分の気持ち★冷静になってみての対処法)など
その他 日々の新型うつ病改善策(生活療法)
★ 掃除をする
心身のバランスが崩れている時は汗をかくほどの運動を連日すると薬と同等以上の効果が期待できます。規則正しい時間に起き、適度な運動をし、バランスの良い食事を心がけ、身の回りをいつも清潔にする。 ふつうの生活リズムを取り戻すことが改善や予防にも繋がるんですね。
★ 朝日を浴びる
朝日を浴びることで心のバランスを整える作用のある伝達物質である「セロトニン」の分泌量を高めることができます。心身の安定と、体内時計をリセットする効果もあるので生活リズムが整っていく効果も期待できるのですね。 朝日には不思議なパワーがありますね。^^
★ 散歩や適度な運動をする
散歩もセロトニンの分泌を促すといわれています。(ウォーキングなどの有酸素運動をする人は、うつ病のリスクが少ないという報告あり)
しかし、毎日運動しなくては・・という考えが逆にストレスになる場合もありますので、
うつ状態で外出するのが難しい場合は、まずは自宅のベランダや家の前で朝日を浴びるなど、出来ることから1歩ずつ、生活リズムを整えることから始めてください!
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その他 薬を使わない場合の うつ改善内容
薬は絶対飲まない、飲みたくない!という方も中にはいらっしゃると思います。
そういう場合は食事改善や心理療法(カウンセリング他)など「食生活」「心理学」「考え方」他、自分に合うと思った方向で色々試してみるのもよいかと思います。
ただ、くれぐれも重度の場合はカウンセラーさんなどのアドバイスを受けて専門施設や心療内科や精神科に行くなど都度方向性も見直してくださいね。^^
①セロトニン系神経を活発にする!
・「歩行、咀嚼(食事の際によく噛む)、呼吸運動」などリズミカルな筋肉運動
・朝日を浴びる
・声を出して笑う
・早寝早起きの規則正しい生活を心がける
・グルーミング・スキンシップ
(グルーミング・スキンシップとは?=>親子・恋人間のスキンシップ、マッサージ、髪をすく、撫でる、家族や友人とのおしゃべり)
・トリプトファンを含む食品を食べる(下部参照)
(備考: 鬱は「セロトニン」「ノルアドレナリン」という神経伝達物質の減少(脳の機能の低下)が原因の1つとされています。 セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸から作られますが、必須アミノ酸は私たちの体内で作ることができませんから、食事から摂取しましょう。)
もう15年以上前になりますが、私もパニック障害で夜眠れないとき 姉に手を繋いでもらい、自分が眠りにつくまで色んな話をしてもらいながら添い寝してもらっていました。(電気も消さない、好きな音楽を流し続けるということも同時に) グルーミングスキンシップで心がラクになった経験があります。(ナイナイの岡村さんも、うつ病で入院中、当時70歳になる母親に手をつないでもらって寝たという話しをカミングアウトされていましたね。 とても落ち着いて安心できたそうです。 私と同じだ~・・と妙に納得してしまいました。)
早朝にウォーキングをしてみたり、腹式呼吸を常に意識してみたり、お笑い番組やDVD、吉本の劇場に行って笑いを意識したり、楽しいことワクワクすることを積極的に生活に取り入れてみてください。(*短期的でなく、三ヵ月以上~継続することで効果が見えはじめますので、気長にゆっくりと継続を。)
睡眠障害でなかなな朝起きられないのであれば、運動どころではありませんね。しかし運動が不足すれば、セロトニン系神経は活発にならず、更にイライラの原因にもなる可能性があります。簡単な家事なら出来るなら、掃除だけでもよい運動になります。計画通り出来たら自分を褒めて、途切れたらその少しの時間ででも出来たことを褒め、一歩の前進を喜び感謝しながら、また新たにはじめてくださいね。
★トリプトファンを含む食べ物例 含有量多い順
(食品100g当たり)★
(うつ改善に神経伝達物質のセトロニン増幅が必要でセロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸から作られるためこの食品を多く摂取した方がよいのです。胡麻は特にオススメ)
・ごま 370 mg (オススメ!) ゴマについてまとめた記事はコチラ
・すじこ 331mg
・ナチュラルチーズ 320 mg
・ひまわりの種 310mg
・プロセスチーズ 291mg
・うし レバー 290 mg
・たらこ 291mg
・油揚げ 270 mg
・アーモンド 201mg
・肉類 150~250mg
・赤身魚 200~250mg
・糸引納豆 242mg
・納豆 240 mg
・そば 192mg
・パスタ 150 mg
・白米 89mg
・豆乳 53mg
・ヨーグルト 47mg
・牛乳 42mg
・バナナ 10mg
かたよらず、バランスの良い食事を取ることで自然とトリプトファンを摂取していきたいですね。 ちなみに動物性にタンパク質ではなく(肉、魚、卵、チーズなど) 植物性タンパク質(大豆、豆類、穀類など)のほうが脳内でセロトニンの材料として利用されやすいようですのでご参考まで!
②【マクロビオティックでの”うつ病 食事改善”の場合】
■食べるべきもの
1.ビタミン・ミネラルのバランスを整えるもの。
2.すい臓機能を高めるもの。
3.肝臓・腎臓の機能を高めるもの。
4.血液中の老廃物を排除し、血流を促進するもの。
5.自律神経と精神を安定化するもの。
食材 例
・黒胡麻、山芋、ひじき、昆布、もずく、あおさ
=>ミネラルバランスを整える
・皮付きハトムギ、かぼちゃの種、あわ、栗
=>すい臓機能高進
・胡麻、ねぎ、ニラ、わけぎ、玉ねぎ、ぎんなん
=>血液循環促進
・なつめの実、蓮の実、松の実、ねぎ類、ひじき、のり
=>自律神経・精神安定化
■食べてはいけないもの
1.ビタミン・ミネラルのアンバランスをきたすもの。
2.低血糖をもたらすもの。
3.精神不安定を招くもの。
・一般加工食品(ジャンクなもの)
=>化学添加物使用のもの全般
・清涼飲料(ジュースなど)
=>添加物入り加工飲料全般
・精製糖類(砂糖系)
=>白砂糖、グラニュー糖、氷砂糖、果糖を多く取り入れたもの
・動物食品・油脂類も要注意(肉類、質の悪い油など。)
③100年以上前から伝わるインドのヨガの密法。
心身統一法「神経反射の調節法」 【クンバハカ法】(お尻締め)
心の師、中村天風さんが実践されていたもので、私も活用しています!
尻締めは、生命活動や免疫力をコントロールする自律神経が走る、神経叢(神経が網目状の組織)を効果的に刺激してくれるんですね。
詳しくいいますと、内外からの刺激に対して三部分が一動作で対応すると、身体各部の神経叢(中枢的役割を果たす横隔膜神経叢、腹腔神経叢、骨盤神経叢を初めとした各種神経叢。)が、一斉に安定確保されるから、生命全体が堅固に防衛されることになるとのこと。
【クンバハカ法のやり方】
お尻の穴を締め、下腹部に気を込めるように力を入れ、肩の力を抜き、息を止める。
これを瞬間的に同時に行う。(ここが重要)
これを1回とし、何回でも続けましょう!
* 立ってする場合のアドバイス
重い買物袋を持ち上げる時の姿勢をイメージ。クンバハカはインドのヨガの秘技ですが、要はお尻の穴をギュッと締めるのがポイント。お尻締めは、特別な集中力は必要ありません。立っていても、座っていても、寝ていてもどんな姿でも行えるのが特徴で、私はで強くストレスを感じたとき、会社のエレベーターやトイレの中に実践しています。
④メンタルセラピー、精神療法、カウンセリング、メンターに出会い、心の内側を解決していく。
人生に正解なんてありません。考え方のクセが心を苦しめていることも多いのですが、なかなか自力では気付けない、直すのに時間がかかる部分でもあります。 そんな時は少しずつ心が喜ぶ方向へ進んで行くお手伝いをしてもらいましょう。 自分を大事にできる、自分のことが大好きな人間、自分を信じられる人間になれます。 今までの全てを手放して、新しい生活、新しい習慣、新しい性格、新しい自分を作っていくフォローをしてもらいましょう。誰かにヘルプしてもらうのは、決して恥ずかしいことでも迷惑なことでもないのですから…。
▼新型うつ病 とはどんなものか、ドラマ化されています▼
■新型うつ病 ― ドラマ「こうして私は追いつめられた」
新型うつ病について 説明動画
■新型うつ 心療内科・精神科クリニックの先生の見解・治療法
■新型うつ病のアプリもあります。
「新型うつ病診断」
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