わんだほー。今日もワハハでございます♪(わははらいふ:wahaha358)
消防署主催の「応急手当講習会(救命講習)」(無料・3時間)を受けてきたレポートの続きです!
講習会では班に分かれて実際の救命処置の流れを教えてもらう座学・実践の両方をしていくんですけど、話を聞いていると救命処置の大切を痛感しますよ。
以下は、突然倒れて心臓が止まった人に対して、居合わせた人が救命処置をした場合と、救急車が来るまで何もしなかった場合の生存率や社会復帰の割合図ですが、差がすごい。
突然の心停止について、市民が心肺蘇生を実施しなかった場合の1か月後の社会復帰率4.3%に比べて実施した場合は10.8%と2倍以上。
救急隊が電気ショックを実施した場合の1か月後の社会復帰率18.9%に対して 市民が救急隊の到着前に電気ショックを行った場合は43.3%の、倍以上。 市民が救急車がくるまでに救命対処することの重要性がわかりますよね?!
そばに居合わせた市民による「心肺停止傷病者への応急手当実施率」は平成6年には13.4%でした。平成26年には47.2%と3倍以上。とにかく凄い。 倒れた人の社会復帰率向上のためには、市民による質の高い心肺蘇生とAED の実施率が上がって欲しいんです。
大切な家族や友人、仲間の誰かがいつどんなタイミングで倒れるかもわからない時代ですから、一人でも多くの人の命が助けられるように、救命講習を受けておきましょう!
救命講習の申し込み方法などは前回のブログでまとめてます。
目次
実際の救命講習のレポート
実際の救命講習の様子です。 班に分かれて7~8名で受けました。担当の消防士さんは60代くらいですかね、めちゃくちゃ優しそうなクマさんみたいな人でした。
最初に配られた資料をみながら、救命処置の手順の説明を聞いてきますよ。
救命処置の流れ
【救命処置の流れ】
①周りの安全を確認する。
→自分も事故に巻き込まれたら意味ナシ!
道路の真ん中の場合や、色んなシーンの対処法について学ぶ。
②反応を確認する。
→両肩をポンポンして呼びかける。片方ではダメ。
③応援を呼び、119番通報とAEDの手配をする。
(119番では通信指令員に指示を仰ぐ。)
→大勢の人に漠然とお願いするんじゃなくて、指をさして「あなたお願いします!」と断言してお願いする。日本人の性質上、自分じゃないよね?みたいな感じで避ける人が多いため。
④呼吸の確認をする。
→迷ったらすぐに心肺蘇生を開始(胸骨圧迫)。
⑤胸骨圧迫(心臓マッサージ)をする。
強く(5cm以上を意識、6cm未満)、早く(100~120回/分)、戻して(圧を解除する)、絶え間なく(10秒以上中断しない)。
→圧迫の仕方、圧迫する位置なども細かくアドバイスをもらいます。
⑥人工呼吸をする。(経験があり、する意思がある場合)
→しっかり酸素が入るようにコツを細かく教わります。
⑦AEDを使う。
→小児用と成人用の説明や、使う時のポイントを教わります。
・胸骨圧迫(人工呼吸)とAEDを繰り返す。
救命処置の一連の流れを教わると、実際の現場さながらに実践していきます。
人形を倒れた人にみたてて、実際に心臓マッサージ、人工呼吸、AEDなどを使っていきますよ。なかなか味のある表情のゴム人形さんです。
安全確認をして、反応を見る・呼びかける流れですね。その後心臓マッサージへ移ります。
胸骨圧迫=心臓マッサージをする場所はココ!
胸骨圧迫の手の組み方は、↑コチラの通り。
片方の手の付け根を胸の中心に置いて、もう一方の手をその上から重ねて置きます。
両ひじを真っ直ぐ伸ばして、 自分の肩を倒れている人の胸の真上にくるようにして、体重を乗せる感じで圧迫しますよ。 メトロノームのような音が出る玩具に合わせてリズムよく押しました。このリズムが難しい! すぐ速くなりすぎちゃうんです。汗
強く、速く、絶え間なく!がポイントです。
速く(1分間に約100 回のテンポで)。 絶え間なく(30回連続)。
30回の心臓マッサージと2回の人工呼吸のサイクル(30:2)を繰り返します。
次に「人口呼吸」も実践していきますよ。
感染症を予防するために、人工呼吸をするときは人口呼吸用マスク(ポケットマスク、キューマスク)を使います。 携帯できるようにキーホルダータイプになっているものも多いので、カバンの中に入れておくといいですね。だいたい500円前後です。
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口の中に入れる部分が長いほうが、倒れている人。短いほうが自分が息を吹き込む側です。
(現地で500円で購入してもよいし、自宅で購入したものを持参してもOKです。)
【人工呼吸のやりかた】1歳以上~成人
①気道確保の姿勢から、額を押さえていた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみ、吹き込む息が鼻から漏れ出さないようにする。
②口を大きく開いて、傷病者の口をおおうように密着させる。じゃないと、酸素がもれちゃいます。
③約1秒かけて、傷病者の「胸が上がるのが見てわかる程度」の息を吹き込む。ドバーっと吹き込まない!
④一旦口を離して、息が自然に吐き出されるのを待って、2回目の吹き込みを行う(1回目で胸が上がらなかった場合は、気道確保をやり直してから2回目を試みる)。
人工呼吸は一般の人はとっさの救命現場でうまくできないことも多いそうなんですが、気にせず次の手順の胸骨圧迫に続いてくださいね。
あと、マウスピースがなくて人工呼吸がためらわれる場合は省略してもよいので、胸骨圧迫だけでも速やかに行ってください。とにかくスピード重視です。
次にAEDの使い方へ進みますね~!
AEDとは?
【AEDとは? 】
引用:日本光電公式サイト
AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
2004年7月より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになり、病院や診療所、救急車はもちろんのこと、空港、駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業等人が多く集まるところを中心に設置されています。
AEDは、操作方法を音声でガイドしてくれるため、簡単に使用することができます。
また、心臓の動き(心電図)を自動解析し、電気ショックが必要な方にのみ電気ショックを流す仕組みになっています。電気ショックは心室細動であれば、どんなときでも成功するものではありません。時間との勝負です。一分一秒でも早く電気ショックを行うことが重要です。
電気ショックの成功率は成功の可能性が1分ごとに約7~10%低下します。日本では、救急車の到着まで平均約8.5分です。8分時の成功率は20%です。
救急車が到着する前に傷病者の近くにいる私たち一般市民(バイスタンダー)がAEDを使用して電気ショックをできるだけ早く行うことが重要になります。
参考文献:AHA心肺蘇生と救急心血管治療のための国際ガイドライン2000 (成功率:ここでは生存して退院する可能性をいう)
2017年中に一般市民の方がAEDを使用した事例は、1,260件となっています。
街のいたるところに設置されているAED、どこにあるかわからない!という時は、119に電話したときに確認することもできますよ。日頃からどのへんにあるかな~って、気に留めておくのも大事ですね!AEDの使い方
【AEDの使い方】
(1)AEDのふたを開けます。
(ふたを開けると、電源が自動的に入ります。)
(2)音声ガイダンスに従い、AEDのフタから四角い袋を取り出し、袋を破いて、パッドを取り出します。
2つの電極パッドをシートからはがして装着部位(右胸と左脇腹)に貼り、体から離れます。するとAEDが心電図を調べ、電気ショックが必要かを自動的に判断してくれます。
(3)電気ショックの指示があった場合は、周囲にいる人に離れるように指示した後、ショックボタンを押します。
電気ショックが必要でない場合、電気ショックが不要である旨を音声ガイダンスより指示されますが、その後すぐに胸部圧迫(心臓マッサージ)を続けます。一人でやると疲れるので、交代で続けてください!
救急隊員さんが来るまで、胸部圧迫(心臓マッサージ)を決してやめないこと!
ここがポイントです。
こうやって、実践さながらで救命の仕方を体験できるのは、素晴らしいことですよねぇ。
一度AEDを触ったことがあるかどうか、中身は何があるのか、どういった流れでアナウンスされるのか知っているだけで、使う勇気がわきますからね。
知らないと使うのも不安だし、躊躇しちゃう。
知ってるとイザという時、かならず使えますから! ぜひ救命講習を受けてみてくださいね。
AEDを使う時のQ&A
Q:AEDを使用して、万が一亡くなられた場合、責任を問われることはないですか?
A:2004年7月1日の厚生労働省通知により、救命の現場に居合わせた市民が救命のためにやむを得ず行った場合には、医師法上、民事上、刑事上、責任は問われないとされています。
Q:AEDに年齢制限はありますか?
A:JRC(日本版)ガイドライン2010対応機器より1歳未満の乳児に対してもAEDを使用できるようになりました。未就学児(1歳未満の乳児を含む)へは小児用パッドを使用してください。小児用パッドがない場合には、パッドを貼る際に、パッド同士が触れ合わないように注意して成人用パッドを代用してください。
自分が救命活動をしたことで、問題が起こって責任を取らされるんじゃ?
というコトは、まずありません!!
なので、積極的に人命救助してくださいね。
最後に、異物が喉に詰まった場合の応急処置と、回復体位の方法も学んで実践してきましたよ。
【異物が喉に詰まった場合の応急処置】
①腹部突き上げ法(ハイムリック法)
傷病者の後ろからウエスト付近に手を回す。片方の手で握りこぶしを作り、傷病者のへその上方で、みぞおちより十分下にくる位置にその親指をあてる。もう片方の手で握りこぶしを握り、すばやく手前上方に圧迫するように突き上げる。
※腹部の内臓を損傷する可能性があるため、この方法を実施後は医師の診察を受けること。
※妊婦や乳児には、この方法は行いません。
※けっこう勢い良くがポイント!
②背部叩打法
傷病者を立つか、座らせた姿勢でうつむかせて、後方から手のひら基部(手首に近い部分)で左右の肩甲骨の中間あたりを力強く何度も連続して叩く。
けっこうなチカラでガンガン叩くのには驚きました。汗
【回復体位】
反応はないけれど、正常に呼吸をしている傷病者に対してとらせる姿勢。横向きの姿勢で寝かせた体位を「回復体位」といいます。(泥酔している人とか)
回復体位にすることで、嘔吐した胃の内容物などで喉が詰まったり、気道が詰まったりするのを予防できるので、ぜひ実践してみてください!
無事に救命処置の講習を3時間終えて、修了カードをもらいました!
嬉しい~~!!
イザというときにオドオドせずに対処できそうです。大切な人を守るためにも、目の前にいる大切な誰かの命を守る何かの力になれるかもしれません。 ホントに行って良かったです!
心肺蘇生とAEDの使い方動画
【心肺蘇生とAEDの使い方動画】
日本赤十字社の使い方動画です。
すぐに講習を受けられない人は、まずはコチラを参考にしてみてください!
AED講習会に行ってきた!救命講習を修了した40代の口コミ
【救命講習(AED講習会)を修了した口コミ】
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