「冬季うつ」(季節性情動障害)をご存知ですか?寒い季節の鬱症状について。

スポンサーリンク

 冬季うつ,季節性うつ,季節性情動障害,季節性感情障害,セロトニン サプリ

寒い季節になると、決まったように鬱症状が出てくる「冬季うつ病」をご存知ですか?(季節性うつ・季節性情動障害・季節性感情障害)

まだ病名がついて20数年という、新しい概念の病気なのですが、 だいたい11月~12月ごろにうつ症状が発症し、春前後(3・4月)で症状がゆるやかになってくるという、冬にうつ症状があらわれる脳機能障害です。

症状と季節との関係性が深いので「季節性うつ・季節性情動障害・季節性感情障害」とも呼ばれいて、真面目で几帳面だから、、、というような、性格やストレスが発症のきっかけではないんです。
(光の感受性(光を浴びる)との因果関係の方が強いとされていて、冬の間の日照時間が短いときに、症状が出やすいのです)

”眠くて眠くてどうしようもない”というくらいの極端な眠気、倦怠感(だるさ)、食欲の増加という症状がありますが、心の症状は通常の「うつ病」と同じで気力がわかず、人と会いたくなくなったり、無気力になったり、落ち込みも酷くなります。

体調を壊しているのは自分自身の性格や感情とは関係なくて、光を浴びなさ過ぎて起こっている生物的な反応が原因の多くを占めているので、「自分が怠け者みたいでいやになる。寝てばかりいて、そんな自分が辛い。」など決して自分を責めたりしないでくださいね。
うつ症状や体のだるさ以外の症状としては、パンや米などの炭水化物や甘いものが無性に食べたくなり、常に口にしているという状態が続いて体重増加するケースが多いのも特徴です。

他、*三島和夫氏が「冬季うつチェック SPAQ」について該当地域(高緯度地方から低緯度地方まで広くカバーできるように北海道(札幌)、秋田県(秋田市)、千葉県(銚子市、習志野市)、鳥取県(鳥取市)、鹿児島県(鹿児島市、奄美市)の5道県7地域)の1000名を対象にに調査をされた結果、冬季うつのハイリスク者(12点以上)の割合が一番高かったのは秋田(4.0%)。2番目が札幌(2.9%)。その他のエリアの平均は1.4%で、全体的に北国で割合が高いことが分かったそうです。
例外は鹿児島県奄美市でハイリスク者の割合が秋田・札幌なみに高かったそうなのですが、これらの地域の共通点は「日照時間が短いこと」だそうです。
(奄美市は雲が多いそうで、温かい地域でも日照時間が短い)

調査結果平均1000人に1人の確立で発症するデータも出ているそうで、意外と身近な病気なんだと驚きますね。

*三島和夫氏:医学博士。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神生理研究部部長。参考サイト

「冬季うつ病」の原因

冬季うつの原因は【セロトニン】の不足だといわれています。

冬の期間は日照時間が短くなるので、お日様にあたる時間が少なくなるという事で睡眠ホルモンや脳のメラトニン分泌が低下し、体内時計が狂ってしまうのですね。(いつが朝で夜なのか判断がつかない時差ボケ状態になる)それで昼間にも睡魔に襲われるようになってしまうんです。

また、他のうつ病とも同様に、セロトニン(安らぎホルモン・神経伝達物質)が低下するため、うつ症状が出てくると考えられています。

季節性のため春に向けて次第に体調や精神面が回復していくので「冬季うつ病」だと気付かない人も多くいますが、ほおっておくと症状が悪化しコンディションが悪い期間が長くなり、そのまま「うつ病」に進行するケースもあるそうです。

毎年冬場になると、極端に具合が悪くなる人は要チェックですね。
(通院の際は、”冬場に特に症状が悪化する”と医師に伝えてもよいかと思います)

(備考)冬における脳内セロトニンの因果関係として、オーストラリア・メルボルンの研究者であるLambertらが実験を行いました。 101名の健康ボランティアさんの、首の奥にある動静脈から血液を採取し、脳内でのセロトニン利用率(代謝回転)の季節変動を算出した結果、健康な人でも冬に脳内セロトニン利用率(安らぎホルモン)が目に見えてに低下するという事実が判明したそうです。冬こそ意識的に日光にあたったり規則正しい生活を心がけたり、食事に気を付けないといけないんですね。

このような症状がある人は「冬季うつ病」かもしれません!

「冬季うつ病」チェックリスト

・ 冬になると気分の落ち込みが激しくなり、毎年うつ状態になる
・ とにかく一日中眠い、仕事の集中力が続かない
・ 夜は元気でやる気があるのに朝になると家を出たくなくなる
・ 眠っても眠っても、眠気が取れず、倦怠感(だるさ)が続く
・ いつもより過食になり、体重をコントロールできない
・ パンなどの炭水化物や甘い物の欲求が強まり常に口にしてしまう
・ 朝日(日光)を浴びた日は調子が良い気がする
・ 春になると自然に回復し、元気になる。


「冬季うつ」(季節性うつ・季節性情動障害・季節性感情障害)

気分や睡眠の季節変動の大きさのチェック!
合計点が
★ 7点以下「正常範囲内」
★ 8点~11点「冬季うつの前段階」
★ 12点以上「冬季うつの可能性あり」
*あくまでも目安ですので、あしからず!

冬季うつの治療法

冬季うつの治療は、精神科や心療内科で受けることができますが、自宅で治療することもできます。 できるだけ日光に当たる生活を心がること。(1日30分~1時間)積極的に外に出ることが大事で、特に朝の光はとても大切です。早寝早起きを心がけて、太陽に当たる時間を少しでも長くしてください。 外に出られないという場合でも、夜明けと共にカーテンを開けて朝日を部屋に取り入れてみてくださいね。^^

食事ではビタミンB12ビタミンB6を多く含む食生活を意識しましょう。
セロトニン系神経を活発にすることも忘れずに。(安らぎホルモンアップ♪)

スポンサーリンク

(備考: 鬱は「セロトニン「ノルアドレナリン」という神経伝達物質の減少(脳の機能の低下)が原因の1つとされています。 冬季うつに限らず、うつ病の原因と指摘されるのが、神経伝達物質であるセロトニン不足です。セロトニンを増やすには、光に当たる、運動をするなどさまざまな方法がありますが食事で増やす方法もあるのです。)

光療法の効果がでている方でも、トリプトファンが含まれない食事に切り替えるとわずか24時間で血中トリプトファン濃度が低下し、同時にうつ症状が再燃する・・というケースもあるそうですので、日々の食事の内容も大事ですね!(*トリプトファンはセロトニンの原料)

★朝日を浴びる!

2,500ルクス以上の光を浴びると、身体が朝を感知して体内時計をリセットして覚醒する仕組みになっています。晴天の朝日は気持ちがいい上に照度も高いので、ウォーキングや通勤などを用いても意識的に朝日を浴びる時間を作ってみてください。
曇りでもある程度の照度はあるので、朝起きたらすぐに朝日を浴びるという行動を習慣にしてみてるとよいと思いますよ。
(東向きの窓のカーテンをあける、ベランダや屋上に出てみる、家の前に出てみる、朝ウォーキングをしてみる、一駅手前で降りて歩いて出社するなど)
だいたい30分~1時間ほど当たるのがベストとされています。

朝日を浴びるというのは、うつ状態にある人全般にも効果のあるものです!
ぜひ毎日の生活に取り入れてみてくださいね。



楽天1位の最先端の光目覚まし時計とは
81%の人が朝が楽になったと回答した光目覚ましinti(インティ)

【参考】
明るさの目安:照度(ルクス)
真夏の海岸、晴天の雪山 :10万以上
晴天正午の直射日光下:10万
晴天午前10時の直射日光下:65000
晴天午後3時の直射日光下:35000
くもりの正午:32000
くもりの午前10時:25000
くもりの日の出1時間後:2000
晴天日没1時間前の直射日光下:1000
パチンコ店内:1000
デパート店内:500~700

★ビタミンB12を含む食品を摂取する

ビタミンB12は光りの感受性を高める効果があり、冬季うつ病の治療にも多く用いられています。食品でいうと、貝類(はまぐり しじみ、かき、)、海苔、魚類(イクラ、さんま、めざし、にしん)、肉のレバー類(牛・豚・鶏)に豊富に含まれています。卵や牛乳にも含まれているので、意識的に食事に取り入れてみてくださいね。(サプリメントもあります)

★光療法

冬季うつの代表的な治療法。6~7割の人は、専用の高照度光照射装置を用いた治療で改善するといわれています。2500~1万ルクスの照度で短時間当たるのが標準的な治療法。
(不眠症の方、昼夜逆転の睡眠リズム障害の方の治療では定時に2,500~10,000ルクス程度の照度の光を30分〜1時間程度照射する光療法が用いられています。)

充分に朝日を浴びることが難しい・・という方に専用の照明器具を自宅に設置して光に当たるという方法です。(下部参照)
こちらだと生活の中で簡単に光を取り入れれるので便利ですね。
(クリニックでも市販品を推奨されているところもあります)



楽天1位の最先端の光目覚まし時計とは
81%の人が朝が楽になったと回答した光目覚ましinti(インティ)


【光療法で用いる、ブライトライト 】
朝日を毎日30分~1時間浴びることが難しい方は参考にどうぞ。
◆amazonで送料無料のブライトライトはこちらです。

その他
◆amazonで送料無料のブライトライトはこちらです。

今日もあなたが わははん♪と笑顔で過ごせる一日になりますように・・・!

スポンサーリンク

★フォローしてくださったら、喜びます♪

トップへ戻る